「海と希望の学校 in 奄美&三陸」プロジェクトの一環として与論高校・大槌高校・古仁屋高校合同のサイエンスキャンプが7/29-31に開催されました!与論島・大槌町・奄美大島から12人の高校生たちがAORIに集まり参加しました。自分たちで採取した水や土壌、レンガのサンプルを誘導結合プラズマ発光分光分析装置や蛍光X線分析装置などを用いて分析を行いました。本記事では三日間にわたるキャンプの様子をお伝えします。
AORI見学
AORI所長・兵頭先生がネコザメやカブトガニなどさまざまな海棲生物の飼育室を案内してくださいました!
実験の様子
サンプルをこぼさないように慎重に作業しています。実際に自分たちで手に入れたものですから実験にも力が入ります。
見知らぬ分析機器の説明に興味深々の様子です。
出力された実験結果を前にしてどう解釈してストーリーを作ればいいか頭をつきあわせる三人。文殊の知恵を発揮したいところです。
途中、息抜きに「水利き大会」が開催されました。3種類のコップの水がそれぞれ軟水か硬水かを当てるというもので、富士山の天然水、コントレックス、エビアンがエントリーしていました。コントレックスは一つだけ硬度が極端すぎて苦虫を潰したような味がしました。また、普段飲んでいる水と一番近いものを選んでもらったところ、大きく地域差が出たのが印象に残っています。
研究発表会
どの班も発表の直前まで資料作りやリハーサルを続けていました。その気概に圧倒されるばかりです。
それぞれの町役場や先生方とリアルタイムでつないでの発表でした。たくさんの大人たちが見守ってくれています。
最後はそろって集合写真。緊張から解放されてみんないい笑顔です。三日間おつかれさまでした!
本郷キャンパス巡り
AORIのある柏キャンパスから本郷キャンパスまで移動しました。
東京大学副学長の矢口先生にお話をうかがいました。私たちもお会いするのは初めてのことで新鮮な心持ちでした。
本郷キャンパスのAMS(加速器質量分析計)を見学しました。この分析機器は特定の元素の同位体を検出するために使用されます。5階建ての建物にすっぽり入ってしまうほどの大きさです。
今回のサイエンスキャンプでは去年までと違い、複数の高校から生徒さんが来てくれました。発案から成果発表まで研究の流れを学ぶだけでなく、バックグラウンドが大きく異なる相手と同じプロジェクトを進行させる方法についても大きく得るものがあったのではないかと思います。TAである私たちにとっても学ぶところが多かったです。また来年も成功させたいですね。