[D4 山根 Yamane]
Special Issue: Climate and seasonality in a Pliocene warm world
Salzmann, U., Williams, M., Johnson, A.L.A., Kender, S. and Zalasiewicz, J. (eds)
Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology, Vol. 309 (1-2), 1-140, 2011.
→最近出版された鮮新世温暖期(3.6 – 2.58 Ma) に関する特集号。これまでの研究が簡潔にまとめられている序論、南極半 島の植生に関する研究(Salzmann et al.)、北大西洋および北極海のSSTと深層水形成に関する研究(Robinson et al.)、グリーンランド氷床と南極氷床のモデル 研究(Dolan et al.)、SSTに 関するモデル研究(Dowsett et al.) など12本の論文が掲載されている。ここ数年、この時代の研究はホットであるが、改めてそれを感じた。と同時に、自分も頑張らないと…と思った。
[D2 山口 Yamaguchi]
Use of Laser Spectroscopy To Measure the 13C/12C and 18O/16O Compositions of Carbonate Minerals
AShaun L. L. Barker, Gregory M. Dipple, Feng Dong, and Douglas S. Baer
Anal. Chem., 2011, 83 (6), pp 2220–2226
→炭酸塩鉱物から取り出したCO2の炭素・酸素同位体組成を、同位体比質量分析計のかわりにレーザー分光計で測定する手法の開発。分析精度は、d13Cが0.15‰、d18Oが0.6‰。簡便で安価なので、将来的には炭酸塩同位体分析もレーザー分光が主流になっていきそう。
[D1 川久保 Kawakubo]
Recent biological and environmental applications of laser ablation inductively coupled plasma mass spectrometry (LA-ICP-MS)
Steven F. Durrant and Neil I. Ward
J. Anal. At. Spectrom., 2005, 20, 821-829, DOI: 10.1039/B502206A
→LA-ICP-MSに関するレビュー。主に現在LA-ICP-MSがどういった試料に使われてるかということに関して触れている。
[M2 窪田 Kubota]
The early Holocene sea level rise
Smith D. E. et al.
Quaternary Science Reviews, 2011, (30) 1846-1860
→Early Holocene (YD直後の約11,650年前から7,000年前まで)の60mに及ぶ海水準の増加の原因、メカニズム、結果についてのレビュー。海水準上昇と火山噴火の頻度には関係があるという一見変わった説の提唱。
[M2 中村 Nakamura]
Past dynamics of the East Asian monsoon: No inverse behaviour between the summer and winter monsoon during the Holocene
Stephan Steinkea, Cornelia Glatza, Mahyar Mohtadia, Jeroen Groeneveldb, Qianyu Lic, Zhimin Jianc
Global and Planetary Change, Volume 78, Issues 3-4, August-September 2011, Pages 170-177, doi:10.1016/j.gloplacha.2011.06.006
→EAWMに関する最新論文。EAWMは最終氷期より完新世の方が弱かった。さらに、最終期で報告されていたEAWMとEASMの逆位相関係は、完新世についてはそう単純ではないことが示唆された。
[M2 坂下 Sakashita]
Three-Dimensional Structure of Hayabusa Samples: Origin and Evolution of Itokawa Regolith
Akira Tsuchiyama, et al.
Science 26 August 2011, vol 333, no. 6046 pp. 1125-1128, DOI: 10.1126/science.1207807
→自分の阪大時代の先生の論文がScienceに載りましたので紹介。はやぶさ計画で持ち帰られたサンプルを3次元形状から議論している論文。
[M2 俵 Tawara]
The southwest Indian Monsoon over the last 18 000 years
Jonathan Overpeck, David Anderson, Susan Trumbore and Warren Prell
Climate Dynamics, Volume 12, Number 3, 213-225, DOI: 10.1007/BF00211619
→インドモンスーンに関する代表的な論文。アラビア海の堆積物コアを用いてlast glacial maximumからlate-Holoceneのモンスーンについて述べている。
[M1 関 Seki]
年代測定 大英博物館双書 古代を解き明かす③
シェリダン・ボウマン著、北川浩之訳
學藝書林、1998
→放射性炭素を用いた年代測定の原理や測定手法について、考古学の人にもわかるよう平易に解説している。訳者は同位体地球化学手法を用いた古環境の専門家。入門的なものが読みたい方におすすめ。
年代測定概論
兼岡一郎
東京大学出版会、1998
→放射性炭素だけではなく、宇宙船生成核種やウランを用いた年代測定など、様々な試料・手法を用いた年代測定を扱っている。地球の形成から現在まで、時間スケールごとにもまとめられている。
Special Issue: Climate and seasonality in a Pliocene warm world
Salzmann, U., Williams, M., Johnson, A.L.A., Kender, S. and Zalasiewicz, J. (eds)
Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology, Vol. 309 (1-2), 1-140, 2011.
→最近出版された鮮新世温暖期(3.6 – 2.58 Ma) に関する特集号。これまでの研究が簡潔にまとめられている序論、南極半 島の植生に関する研究(Salzmann et al.)、北大西洋および北極海のSSTと深層水形成に関する研究(Robinson et al.)、グリーンランド氷床と南極氷床のモデル 研究(Dolan et al.)、SSTに 関するモデル研究(Dowsett et al.) など12本の論文が掲載されている。ここ数年、この時代の研究はホットであるが、改めてそれを感じた。と同時に、自分も頑張らないと…と思った。
[D2 山口 Yamaguchi]
Use of Laser Spectroscopy To Measure the 13C/12C and 18O/16O Compositions of Carbonate Minerals
AShaun L. L. Barker, Gregory M. Dipple, Feng Dong, and Douglas S. Baer
Anal. Chem., 2011, 83 (6), pp 2220–2226
→炭酸塩鉱物から取り出したCO2の炭素・酸素同位体組成を、同位体比質量分析計のかわりにレーザー分光計で測定する手法の開発。分析精度は、d13Cが0.15‰、d18Oが0.6‰。簡便で安価なので、将来的には炭酸塩同位体分析もレーザー分光が主流になっていきそう。
[D1 川久保 Kawakubo]
Recent biological and environmental applications of laser ablation inductively coupled plasma mass spectrometry (LA-ICP-MS)
Steven F. Durrant and Neil I. Ward
J. Anal. At. Spectrom., 2005, 20, 821-829, DOI: 10.1039/B502206A
→LA-ICP-MSに関するレビュー。主に現在LA-ICP-MSがどういった試料に使われてるかということに関して触れている。
[M2 窪田 Kubota]
The early Holocene sea level rise
Smith D. E. et al.
Quaternary Science Reviews, 2011, (30) 1846-1860
→Early Holocene (YD直後の約11,650年前から7,000年前まで)の60mに及ぶ海水準の増加の原因、メカニズム、結果についてのレビュー。海水準上昇と火山噴火の頻度には関係があるという一見変わった説の提唱。
[M2 中村 Nakamura]
Past dynamics of the East Asian monsoon: No inverse behaviour between the summer and winter monsoon during the Holocene
Stephan Steinkea, Cornelia Glatza, Mahyar Mohtadia, Jeroen Groeneveldb, Qianyu Lic, Zhimin Jianc
Global and Planetary Change, Volume 78, Issues 3-4, August-September 2011, Pages 170-177, doi:10.1016/j.gloplacha.2011.06.006
→EAWMに関する最新論文。EAWMは最終氷期より完新世の方が弱かった。さらに、最終期で報告されていたEAWMとEASMの逆位相関係は、完新世についてはそう単純ではないことが示唆された。
[M2 坂下 Sakashita]
Three-Dimensional Structure of Hayabusa Samples: Origin and Evolution of Itokawa Regolith
Akira Tsuchiyama, et al.
Science 26 August 2011, vol 333, no. 6046 pp. 1125-1128, DOI: 10.1126/science.1207807
→自分の阪大時代の先生の論文がScienceに載りましたので紹介。はやぶさ計画で持ち帰られたサンプルを3次元形状から議論している論文。
[M2 俵 Tawara]
The southwest Indian Monsoon over the last 18 000 years
Jonathan Overpeck, David Anderson, Susan Trumbore and Warren Prell
Climate Dynamics, Volume 12, Number 3, 213-225, DOI: 10.1007/BF00211619
→インドモンスーンに関する代表的な論文。アラビア海の堆積物コアを用いてlast glacial maximumからlate-Holoceneのモンスーンについて述べている。
[M1 関 Seki]
年代測定 大英博物館双書 古代を解き明かす③
シェリダン・ボウマン著、北川浩之訳
學藝書林、1998
→放射性炭素を用いた年代測定の原理や測定手法について、考古学の人にもわかるよう平易に解説している。訳者は同位体地球化学手法を用いた古環境の専門家。入門的なものが読みたい方におすすめ。
年代測定概論
兼岡一郎
東京大学出版会、1998
→放射性炭素だけではなく、宇宙船生成核種やウランを用いた年代測定など、様々な試料・手法を用いた年代測定を扱っている。地球の形成から現在まで、時間スケールごとにもまとめられている。