◎Nature
【Research Highlights】
1.Climate-change ecology: Plankton
diversity loss looms
Nature 491,10(01 November
2012)doi:10.1038/491010d
194種の植物プランクトンについて。成長率が最も大きいの温度について調べると、それぞれの種の生息地の平均温度と一致。熱帯の種については、平均温度かそれより少し低い温度であることが分かった。2100年に熱帯の平均温度が2℃あがると、その地域のプランクトンは3分の1にまで減少するだろう。
2. Climate: Tailored geoengineering
Nature 491,11(01 November
2012)doi:10.1038/491011b
エアロゾルを成層圏にまいて、地球を冷却させるということについての、モデル実験。それによると、北極海の海氷を回復させるほど、全球平均温度を下げることができるらしい。
3.Palaeoflamingo nest found
Nature 491, 11 (01 November 2012)
doi:10.1038/491011d
スペインで1500万年〜2000万年前の小枝で作られた巣の化石と卵が石灰岩の中から発見された。
【Letter】
4.Fluvial response to abrupt global warming
at the Palaeocene/Eocene boundary
Brady Z. Foreman, Paul L. Heller & Mark
T. Clementz
Nature 491,92–95(01 November
2012)doi:10.1038/nature11513
河川作用によって炭素同位体比エクスカーションを説明しようとしたもの。PETMに対するコロラド西部の河川の応答を評価している。PETMと同時期に起こった粗粒岩相の進均作用は、モデルが予測する、流域の植生の破壊によって始まり、モンスーン降水によって増大する、堆積物フラックスと流出量の急激な増加に一致。
5. The elusive Hadean enriched reservoir
revealed by 142Nd deficits in Isua Archaean rocks
Hanika Rizo et al.
Nature 491,96–100(01 November
2012)doi:10.1038/nature11565
◎ Science
【NEWS & ANALYSIS】
6.PALEONTOLOGY: Flying Dinos and Baby Birds
Offer New Clues About How Avians Took Wing
Michael Balter
Science 2 November 2012: /Vol. 338 no. 6107
pp. 591-592 /
DOI: 10.1126/science.338.6107.591
空飛ぶ恐竜と赤ちゃん鳥から鳥類の飛行に関する新たな手掛かり
【Reviews】
7. Marine Microbes See a Sea of Gradients
Roman Stocker
Science 2 November 2012: /Vol. 338 no. 6107
pp. 628-633 /DOI: 10.1126/science.1208929
海洋性微生物は海の物理化学的な変化をみている.
小さいスケールでみれば、海は驚くほど異性分から成っているが、微生物はその物理的・化学的な勾配を感じ、利用している。これは、海洋学にとって最先端の探求であるが、微生物のふるまいの理解や水柱の微小構造の環境における競合は、微生物の最適な採餌理論といったあたらしい生態学的な体制を必要とする。
【REPORTS】
8. Trade-Offs of Chemotactic Foraging in
Turbulent Water
John R. Taylor1, Roman Stock
Science 2 November 2012: /Vol. 338 no. 6107
pp. 675-679
DOI: 10.1126/science.1219417
乱流水域における走化性索餌のトレードオフ
◎PNAS
9.Independent evaluation
of conflicting microspherule results from different investigations of the
Younger Dryas impact hypothesis
Malcolm A. LeCompte et al.
PNAS 2012 109 (44) E2960-E2969; published
ahead of print September 17, 2012, doi:10.1073/pnas.1208603109
Firestone et al.が報告した、YDBの堆積物中のマーカーについての再評価。YDB spherulesは宇宙や火山性、自生、人為起源のものではないと結論づけた。陸上の物質が突然融解し急冷されて再結晶したようだ。