こんにちは。修士２年の安東です。今回は今月上旬に参加した学会の様子についてブログを執筆させていただきます。
私は6/4-6/9にスペインのパルマで開催されたASLO 2023 Aquatic Sciences Meetingという学会に参加してきました。ASLO はAmerican Society of Limnology and Oceanographyという団体で、その名の通り陸水や海に関係する学会でした。ただ、一部カエルの伝染病などの少し変わった内容の発表もあって自由だなあ、と思いました。
初の国際学会で、驚く点がたくさんあったのでそういった観点から学会報告をさせてください！
学会のオープニングセレモニーがある
ただ飯目当てで参加したのですが、特に正式な何か開会式らしいものがあるわけではなく、参加者同士でただ飯とただ飲みを楽しむ、という素晴らしい会がありました。私は楽しい飲み会というよりは食費節約のために美味しいご飯をお腹に入れて帰ろう！と思っていたらソロ参戦の学生に声をかけられて、思わず楽しい一時をすごしました。
水筒が配られる。給水所がある
会場について名札を受け取ると、同時に水筒もプレゼントされました。「プラスチックゴミを減らそう！」ということらしいです。水代も節約できたので大変ありがたかったです。
会場からの景色が素晴らしすぎる
まず開催場所がパルマという時点で素晴らしすぎたのですが、会場の建物がオーシャンビューでした。ビーチから徒歩30秒という素晴らしすぎるロケーションに、心も（体も？）洗われた参加者は多かったことでしょう。
会場の目の前のビーチ。この景色を前に発表だなんてなんて贅沢な、と思いました。
ポスターセッションは飲みながら
日本だったら絶対ないと思うのですが、ポスターのコアタイムは全て夕方〜夜でした。最初自分のコアタイムの連絡のメールがきた時は「なんでこんな夜遅くまでやるんだろう」と疑問に思っていたのですが、実際に参加してみると、ななんと食べ歩けるご飯や飲み物（有料ですがアルコールも！）をつまみながらカジュアルにディスカッションする、という方式のようです。流石にプレゼンターは食べたり飲んだりはしていなかったですが…。
コーヒーブレイクがある
ポスターは夕方からですが、午前や午後の時間帯は全て口頭発表です（ポスターも置いてあるのでブラウズはできます）。ただずーっと発表もみなさん辛いので、午前・午後に一回ずつコーヒーブレイクがあります。ここでみなさん発表内容についてカジュアルにディスカッションをしたり、ただただ友人と一息ついたり…としていました。
ポスターや口頭発表の写真撮影は発表者の許可をとってから…のはずが実際は…？
学会前に何度か「ポスターや口頭発表の写真は発表者の許可をとっていない限り禁止です」という注意のメールがきていました。ですが実際に学会に参加してみるとみなさん明らかに許可をとっていないのに写真撮りまくりで、なんならSNSにあげている人もいました。それはいいのか…？
クロージングパーティーにはDJがいる
これも日本だったら絶対にあり得ない光景だと思います。私はクロージングパーティーにはいっていないのですが、メールでその旨が書かれていました。DJの音楽にノリノリになっている研究者…。あまり想像がつかないですが、きっと参加していたら異文化を体験できてとても楽しかったかもしれません。
などなど、色々とカルチャーショックを受けながらも楽しい学会でした。私は英語に比較的抵抗がないほうではあるものの、英語で発表なんてできるのか？と最初は思っていました。でもいざやってみると意外とできるものです。楽しかったです。普段だったら絶対知り合わないような方々とお話ししたりご飯を食べたりするのは緊張しましたが、とても良い経験になりました。今まで自分から話しかけるということが本当に苦手で常に避けてきたのですが、今回はちょっと気合いを入れて自分からプレゼンターに話に行く、といったこともやってみました。そうすると意外とみなさん優しく応対してくださるものです。ありがたい。ソロ参戦だからこそ「やるしかない！」と思えた、良い経験でした。
また、同じく本学会に参加されていた、AORIで同じフロアにいらっしゃる斉藤先生や横山研OBの山口さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。
最後になりますが、発表内容についてコメントをくださった共著の皆様、そして今回の渡航に関して資金援助をしてくださった内田海洋学術基金と横山研に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
会場の建物。見た目がかっこいいです！中も綺麗で、とてもよかったです。
会場から徒歩15分のところにパルマ大聖堂がありました。綺麗…！
