7/22/2011

大気海洋研の実験室その1(706号室)

D2の山口です。
そういえば柏キャンパスに研究室が引越ししてから、実験室の様子を紹介していないことに気がつきました。その1では、様々な化学処理等を行う706号室を紹介します。

706号室概観
本郷の旧実験室と比べると、3倍くらい広い印象です
  
まずは、放射性炭素(14C)年代測定の前処理に使う、真空ライン。
ちなみに真空ラインを使った実験の様子は、過去のBlog記事に載せています。
二酸化炭素の精製やグラファイト化に使う、メタルライン
手前側が通常用、奥側が微量14C測定用

微量14C測定用メタルライン

封じ切りに使うガラスライン


化学処理を行うドラフトチャンバー(局所換気装置)は、3台備えています。それぞれ耐薬品性などが異なるので、用途によって使い分けています。



宇宙線照射生成核種の分析前処理などに使う、強力超音波洗浄器にも、局所換気装置が備え付けられています。

 光ルミネッセンス(OSL)年代測定用に、実験室の一部を暗室にすることも可能です。


 その他、706号室に配備されている実験設備たち。
マイクログラムオーダーで秤量できる電子天秤
試料を保管する、冷凍庫と冷蔵庫
超純水製造装置

次回は、ICP-MSなどが入っている709号室(地学精密分析実験施設)を紹介します。