6/14/2013

茨城県サンプリング実習

6月11日(火)、茨城にサンプリング実習に行ってきました!
明治大学の近藤さんをお招きし、宮入さん、首都大の学生と一緒に行ってきました。

最初の場所は茨城県、滝浜の海水浴場です。
…とは行っても、シーズンオフなので、海水浴のお客さんは全くおらず、静かでした。

今回のサンプリング実習はイランでの試料採取をイメージしたものになります。
海岸の砂地をイランの砂地に見立てるわけです!
(とは言っても、現地はいろいろなものが混ざっているので、もっと固いかもしれません。)



海水が流れて壁面ができているところを発見!
これをトレンチの壁に見立てます。

含水比や宇宙線などの影響の不均一さを避けるため、まずは露頭面から30cmくらい彫り込みます。(30cmという数値は特に放射線の影響を受けにくくなる距離に由来しています。)

近年出来たような露頭は年数比から誤差が大きくなりやすいので、確実に彫り込みます。
金属製の筒の中に新聞紙を入れ、これを露頭面側にして
ハンマーの横を使って水平に打ち付けます。


打ち付ける前に入れた新聞紙が、打ち付けている間に砂に押されて移動して、筒の中に隙間なく試料を入れることができるようになります。

完成図!


次にこの筒の両側をガムテープで十字にしてしっかりと蓋をし、最後に筒の側面のガムテープに打ち込んだ方向、試料名等を書いて完成です。

ガムテープを貼りやすいようつい、縦にしがちですが、砂がこぼれ落ちる危険性があるので、養生が終わるまで立てたり斜めにしたりしないことが重要です!



写真では赤ペンですが、これだと実際に試料処理をする
暗室では見えなくなるので、黒ペンで記載します。

またサンプルは一カ所につき、同じ層準で何サンプルか取るようにします。

そして筒を差し込んだときの穴の周囲から、年間線量用のサンプルも忘れずに採取します。
こちらも上から落ちてきた砂などと混ざらないように注意します。

年間線量用のサンプルは露光しても良いので、ユニパックを2重にするか、
もともと遮光用の袋ですが丈夫なので、ラミジップの中に入れて保存します。



真隣というのが、難しい…
(しかし、ずれると年代値の誤差につながるので要注意なのです)


次は、少し場所を変えもう一度サンプリングの練習です!

黄色で囲んだようなところは、重力で落ちてきたものが
たまったものである可能性が高いので、しっかりと地層
が見られるような赤色で囲ったような場所から採取します。

ここでも、同様にサンプリング実習を行い…

打ち込みが終わったところ
(今回は新聞紙の代わりにアルミホイルを入れました)

その後は、さらに崩れやすい砂丘砂を想定しての実習を行いました。

崩れやすい場所の場合、まず30cm彫り込んだ後に、取る場所に目印として、爪楊枝、ペンなどを突き立てます。


この場合は、はさみ…
(この時、筒は使わず、直接手探りでサンプルをユニパックに入れ、
さらにラミジップに入れます。量としては袋満タン×2あれば安心!)


そして、暗幕をかぶり、周囲の人にも端を押さえてもらって、暗闇の中、手探りで
サンプル採取です!

この状況、遠目で見るとかなり怪しい…

暗幕の中にいるのは、私です。


次は、水戸市下入野に場所を移り、サンプル採取実習開始です。

やぶをかき分け、露頭にねじりがまを使って足場を作りつつ、壁面によじ登ります。
(ヤブ蚊がいっぱい…w)
翌朝、筋肉痛がひどくなる人が多いらしい…


今度はブロックでの取り方の実習です。

ハンマーなどを使いつつ、露頭を四角く切り出します。(写真右→)

堆積速度が遅いと誤差が出やすくなるので、縦方向には伸ばさないようにします。



切り出したあとは、ねじりがまを使って、てこの原理でくり抜きます!


さすが、お手本!きれいにくり抜けています。


くり抜いたあとは、表面の凹凸を鎌などを使ってなだらかにした後、アルミホイルできっちりつつみ、
ガムテープで十字orグルグル巻きにして、方向(上下)、露頭面が分かるように記載して、完了です!


どちらが上だったのか、サンプルの凹凸を削ってグルグル
まわしていると分からなくなるので、要注意なのです;;

これらの作業を何度か繰り返し練習して、この日は実習を終えました!
天候が心配でしたが、夕方までギリギリもってくれた様子…

大変お忙しい中、お付き合いくださった近藤さん、宮入さん、
本当にありがとうございました!!