10/19/2017

国際セミナー

95日から15日の11日間、Australia National University (ANU)の学生と東京大学の学生、約30人で国際セミナーを開催しました。

今回の国際セミナーは横山研究室が主催者となり、東京大学地球惑星科学専攻の修士学生を中心に学部生も含めて約15人が参加しました。 ANUの学生も主に地質学や地球化学を専攻している学生が集まりました。
11日間で、東北地方(女川、気仙沼、名取市など)、富士山と富士五湖周辺、遠州(袋井、浜松)、などを巡りました。


東北地方では、津波の被害や影響を見て回りました。

東北大学女川フィールドセンターを訪れた際、女川町の病院前にて
柱の左上、赤い線が津波の到達ライン (写真:Matthew Teh)

岩沼市民図書館に展示されているジオスライサー、最上部に東日本大震災の津波堆積物が確認できます。
ジオスライサーの説明を英語に通訳する横山先生
(写真:Aynslie Jewell)

東北から富士山への移動のなか日、富士通川崎研究所を見学しました。地震や津波などのシミュレーションについての説明を聞きました。
富士通川崎研究所のエントランスにて


富士山周辺での活動では、富士山科学研究所の研究員の方々に案内をしていただきました。
山梨県富士山科学研究所にて(写真:Jeremy Mole)

 西湖コウモリ穴を見学しました。溶岩洞穴の成り立ちや溶岩の性質について講義を受けながら廻りました。
西湖コウモリ穴にて (写真:Jeremy Mole)

 富士山の宝永山頂まで登りました。 登山途中、各チェックポイントで溶岩や火山噴出物の説明を受けました。
宝永火口付近にて (写真:Holly White)

遠州では、太田川低地(袋井市)の河川敷で津波堆積物を見学。浜松では「新井の関所」が過去に自然災害によって移転を強いられた歴史も学びました。
太田川低地にて (写真:Dennis Lissogourski)


最終日は各グループごとに自分たちの最も印象に残ったトピックを取り上げてスライドを作り、発表会を行いました。
プレゼンするMattとGroup D


ANUの学生たちと勉強し、フィールドワークをし、共に過ごした11日間は大変充実した日々でした。オーストラリアの同世代の友人がたくさんでき、楽しい時間を過ごしたと共に、お互いの文化の違いも共有できました。

また個人的には、各目的地のフィールドにてゴミを拾うANUの学生達を目にし、自然に敬意をはらう彼らの姿勢を学びました。

実際に足を運び自分達の目で見たことで、大きな被害に遭いながらも自然災害と向き合いながら生きていく日本の姿を実感することができました。ジオハザードの研究を進めていく意味を改めて確認した巡検でした。

#GeohazardsNCP (on Facebook, Twitter, Instagram)

「神の倉の津波石」の前にてGroup photo
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